こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。皆様は、もしも仮に「ある一定の条件に当てはまった者は問答無用で、死あるのみ。」という状況になったら、自分や自分の身近な人達がそうなってしまったら、どうしますか?
この記事で感想を書く漫画は、童貞絶滅列島。まさにそんな状況に追い込まれた主人公と、その友人達のお話です。最初に言っておきますが、決して読んだ後、さわやかな気持ちになれる漫画ではないので、興味がない方や、漫画を読んでわざわざ気分を害したくない方は、漫画本編もこの感想記事も読まない事をお勧めしておきます。それでも、個人的に色々な意味で心に残る内容だったので、感想を残しておく事にしました。こんな記事ばかり書いていて、そのうち本当にアドセンスの広告を止められるんじゃないかと心配になりつつ、書きたい衝動を抑えられませんでした。では、以下から内容紹介です。
あらすじは説明不要。タイトルの通りの漫画です。
こんなにタイトルだけで、内容を簡潔に説明できた漫画があっただろうか?と感動さえ覚えるほど、タイトル通りな内容の漫画です。そのまんまです。ただし、その中でも条件があります。その条件とは…
童貞絶滅列島1巻
18歳以上の童貞である事。これに当てはまる男性たちが次々と突然死していくというところから、本作は始まります。そして、本作の主人公・来海英利(くるみえいり)17歳も童貞です。しかも、周りには「卒業済み」と嘘をついています。これが原因で亡くなったら、嘘もばれて尚更格好悪いのに…。というか、17歳でまだ経験がないというのはごく普通の事です。恥じる様な事ではありません。しかし、リミットが目前に迫った彼等は焦る気持ちを抑えられません。そんな中でも、彼が心に決めた初体験の相手は…後ほど紹介します。
「童貞は金なり」童貞相手のボッタクリが始まる。
童貞絶滅列島1巻
命が懸った童貞達は生き残るために、お金を惜しみません。そして当然、サービスを提供する側もこの状況に乗っかって、法外な金額を要求する様になります。何だこの地獄絵図は…たまげたなぁ。さり気なく人間に醜さが描かれたシーンです。「童貞に人権なし」と言わんばかりの本作ですが、そこに差別的なものを感じずにはいられません。世界には、生まれた場所や肌の色が違うというだけの理由で、他人を見下す人達が後を絶ちませんが、これもまったく同じ構図です。人種や肌の色が童貞に置き換わっただけです。
追い詰められた英利。そして撃チン。
童貞絶滅列島1巻
満面の笑みで、主人公に「そのままシネばいいのに」と言い放ったこの女の子こそ、先程少し触れた主人公の想い人・雨宮乃亜(あまみやのあ)です。上の画像だけ見ると、どうしようもない性悪女にしか見えませんが、「時間がないからヤらせてくれよ(要約)」と迫った結果の台詞なので、残念ながら当然の結果と言えるでしょう。実は、雨宮さんも主人公に好印象を持っていたのに、追い詰められて暴走した結果、全て台無しにしてしまいました。ちなみにこの主人公は性体験に「きっと気持ちいいもの」という幻想を抱いていますが、私はそんな彼に教えてあげたい。「手間がかかる割に、そうでもないよ。(※個人の感想です。)」と。
翌日学校に行くと、この1件も知れ渡っており、いよいよ万事休す。となったところで1巻終了。2巻に続きます。2巻も既に読み終えているので、出来るだけ近い内に感想を書きたいと思います。
漫画の本筋とは関係ないけど…気になったところ。
女の子が全く同じ顔。もう少し髪型や小道具以外の描き分けをして欲しい。
この記事の最後に漫画の本筋とは直接関係ないけど、気になったところを書いておきます。まず、女の子の顔があまりにも描き分け出来てないところです。参考画像を下に載せておきます。
童貞絶滅列島1巻
いかがでしょうか?右の女の子のメガネを取って髪型を同じにしたら、全く見分けがつかないと思いませんか?双子と見まがうほど同じ顔です。ちなみに、右側の女の子は飯田沙希さん。同じクラスの永田君と付き合っている彼氏持ちです。この女子も、クラスの童貞男子から迫られた被害者ではあります。
そして、「ゴムなしでやって、子供が出来たら養える?」と聞き返して、迫って来た童貞男子を追い払う訳ですが、この点に関しては永田君に対しても同じ態度を取らないと、筋が通らないですよね。永田君も高校生で生活力・経済力が現時点でないのは同じなのだから。しかし、永田君に同じ事を言われたら流されて、避妊せずにやってしまいそうな雰囲気を彼女からは感じます。まあ、その点について作中で明確に描写されている訳ではないので、私の妄想に過ぎませんが。
童貞がテーマなのに。単行本なのに。乳首なし!!ガッカリだよ。
際どい画像は載せないようにしましたが、何と!!こんなテーマなのに!!単行本なのに!!サービスシーンで、乳首露出がありません。ガッカリだよ!!
それと私は、漫画の魅力とは「作り手側の妄想が形になって具現化される事」だと個人的に考えています。しかし、この漫画は読んだ後、否が応でも現実の世知辛さを感じさせられる物になっています。記事の冒頭で、気分を害したくない方は「読まない事をおすすめします。」と書いた理由はこれです。現在の日本が抱える少子化の問題とも微妙にリンクした題材ですし。とは言っても、思いがけずこの漫画を通して色々考えるきっかけが出来たので、私は読んで良かったと思っています。万人受けする漫画でが決してありませんが、この記事がきっかけになって、読んでみようという方がひとりでもいれば、とても嬉しいです。2巻の感想はこちら。
