終身雇用崩壊。トヨタ社長が限界発言。

解雇された男性 仕事
終身雇用限界。

終身雇用が生まれた背景

こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。 こんなニュースを見たので、このニュースについて、転職回数6回の私も考えてみようと思い、記事にしました。画像はニュースへのリンクになってます。トヨタと言えば、年中期間従業員を募集しているイメージ(※個人の感想です。)なので、「え?今更それ言うの?」と思ったのが正直な所です。

記事の中で、 「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない。」という発言があります。つまり、雇用を継続するメリットが企業側に少ないという事ですね。では、終身雇用はどのようにして生まれたのでしょうか。

終身雇用の元祖は パナソニック(当時は松下電器)の創業者である松下幸之助 と言われているそうです。これがきっかけで、世間と従業員の信頼を集めた松下電器は急成長するもののこの時、終身雇用が全国的に広まった訳ではありません。

終身雇用は、1950年~60年代の歴史的な好景気により、大企業を中心とした雇用側の労働力不足を安定的に解消する為に、一般的になりました。労働者側としても、生活の安定に繋がるので、この時代の日本においては、お互いの利害が一致する制度だったのでしょう。

バブル崩壊→派遣社員急増。

解雇されたサラリーマン

日本で 一部を除いて、派遣適用対象業務が自由化されたのは1998年の事です。これによって非正規雇用者が増え、企業は派遣労働者を人手不足の穴埋めをする都合のいい調整弁として、使う様になります。収入が安定しない人が増えた結果、当然出生率は下がり、現在に至るまでその影響は非常に強く残っています。

正規・非正規雇用者の増減グラフ

上のグラフは総務省統計局のグラフです。当然ですが、非正規雇用者は、年々右肩上がり。逆に正規雇用者は、右肩下がりになっています。日本の法律では一旦正社員として雇用してしまうと、簡単には解雇できないので、企業側からしてみれば、極力、契約社員・派遣社員などで労働力をまかなおうとするのは当然です。言葉を選ばずに言ってしまうと、都合のいい女(男)の様な存在。それが、非正規雇用者です。

大企業の本音。定年45歳。

定年45歳。これが大企業の本音なのでは?と思わずにはいられません。名だたる大企業が相次いで、リストラを発表しています。この年代は、給料もそれなりに貰っている年代でしょうし、人件費カットの効果も大きいはずです。それに、これより上の世代の人達は、露骨にやる気のない人が多い印象です。仕事に不満のない人など恐らくいないでしょうが、口を開けば、最初に出てくるのは会社に対する愚痴や文句。でも、仕方なく年齢的な問題で、会社にしがみついている人達。今までに実際に接してきた上司を思い出してみると、大変失礼ながら、この様に感じてしまうのが正直な所です。もちろん、全員がそうだという訳ではありませんが。割増の退職金を退職金を支払ってでも、サッサと追い払いたい存在。それが企業側の本音に思えて、仕方ありません。

まとめ

トヨタの社長のこの発言は、時代の変化を考えれば仕方ない事だと思っています。昔の日本は、同じ会社に長く勤めて、その中で年々昇給していき、結婚して、ローンを組んで…というのが一般的でした。そこには企業と労働者の相互信頼もあったはずです。実際、私も最初の会社に就職する時には、「辞めずに頑張るんだよ。最初の会社が一番待遇が良いんだから。」と周りの大人から言われました。きっと善意で忠告してくれていたはずです。有難い事です。日本の景気が良かった彼らの時代はそれが正解だったのは理解できます。しかし、今は違うとはっきり感じます。

サービス残業が当たり前のブラック企業。ろくに睡眠もとれず、極限まで神経をすり減らして働いて、過労がたたって会社を辞めようとすると、「逃げるのか!!」と叱責される。実際にこういう会社で働いていた事があります。皆さんはこういった環境で、何十年も働き続けられるでしょうか?私は無理です。根性なしなので。前日の記事でも書いた通り、やはり労働以外の収入を得られる様に、日々努力と勉強を積み重ねる必要性を改めて痛感しています。無職で自由に使える時間が多い今だからこそ、尚更です。

昔の当り前が通用しなくなった今の日本。それを象徴するニュースだと思います。あまり言いたくはありませんが、これからも日本は衰退の一途をたどるでしょう。「大企業勤務=定年まで安泰」の図式が完全に崩れ、出生率もさらに下がるでしょう。10月には消費税も増税されますが、嘆いても仕方ありません。私は時代の変化に合わせて、どうやって生きていくかをいつも考えて、前向きにあがき続けます。

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