相手に嫌われる質問のしかた
管理人の フラッキー(@FurakkY)です。有名受験漫画「ドラゴン桜」に質問の方法について描かれたシーンがあったのを思い出したので、今日は質問力と嫌われない質問方法について考えます。嫌われる質問の代表格。それはクローズドクエスチョンと言われるものです。
クローズドクエスチョン
では、クローズドクエスチョンとは何なのか。それは、「はい/いいえ」「犬/猫」など、質問する側から、あらかじめ選択肢が提示されており、回答が限定されているものです。特に、選択肢が「はい/いいえ」の場合は、質問というよりも、肯定を期待した確認・念押しである事も少なからずあります。そのため、この様な場合には、質問された方は押しつけがましさを感じてしまいます。答える側の気持ちを全く考えていない思いやりのない質問方法なので、反感を持たれてしまう可能性が高いです。
分からない部分をはっきりさせずに、丸投げ
これも答える側からすると、回答に困る質問のされ方です。「分からない。」と質問されると、聞かれた方は「どこが?」と聞く場合がほとんどです。そこで、「全部」とか「どこが分からないのか分からない」と返されてしまうと、非常に萎えますし、結局相手が望む解決や回答に至らず、時間を無駄にしただけ…となってしまいます。さらに、解決に至らなかった事により、質問者が回答者に対して、ネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。白状すると、中学生の頃、私は典型的なこういうタイプの学生でした。思い返すと、本当に当時の教師や塾講師の方々に申し訳ない気持ちになります。
これは完全に言い訳ですが、特に数学が苦手で、数学は1つ問題を解くのに、複数の単元にまたがった知識が必要になるので、1度つまづいて分からなくなると、こうなってしまうのも無理からぬ面はあったなと思います。しかし、現在学生の方々はインターネットや授業動画が普及して、自分で調べて解決に導きやすい環境になったので、そういう意味では羨ましいです。
何が分からないのかはっきりさせよう
あいまいな質問には、あいまいな答えしか返ってきません。よく聞く言い回しですが、本当にその通りだと思います。何もかも分からない状態で、相手に質問しても、結局分からないままです。答える方もせっかく時間を割いて対応してくれているのに、時間と労力が掛かる割に、お互いにとって望ましくない結果になるので、何が分からないかはっきりさせましょう。
何が分からないかはっきりさせるために、まず最初にやるべき事は無駄なプライドを捨てて、無知な自分を受け入れる事だと私は考えます。自分が出来ない事や分からない事と正面から向き合うのは、精神的にかなり辛い事でしょうが、これが出来ないと、いつまでたっても前進しません。プライドを捨てて、出来ない自分・知識が足りない自分を受け入れて行動する事が重要です。まずは、分かる事や出来る事から始めましょう。その中で徐々に、分かる所と分からない所の選別も自然と出来る様になっていきます。ドラゴン桜という漫画は、これまでろくに勉強した事がなかったふたりの高校3年生が、1年で東大合格を目指すというかなり破天荒な内容です。東大合格を1年で目指すはずのふたりも、最初は√の計算という中学生レベルの内容から始めています。無知を受け入れて、分かる事と分からない事を自分で区分けする事が、質問力向上の鍵です。これが出来れば、質問内容も具体的になり、お互いにとって有意義なやり取りができるはずです。
余談ですが、このドラゴン桜の受験生ふたりは、底辺高校の生徒という設定なのですが、それにしてはレベルが高いなぁと思います。上の画像は勉強を始めて、初日の様子なのに、√の簡単な計算が暗算で出来る時点で、「それは底辺ではないのでは?」という疑問を感じてしまいます。
上手な質問の仕方 オープンクエスチョン
クローズドがあれば、当然オープンもあります。オープンクエスチョンとは、クローズドとは逆です。5W1H(いつ・どこで・誰が・何が・なぜ・)の5Wと(どのようにして)の1Hです。この5W1Hというのは、英語の疑問詞の頭文字です。この様に問いかける事で、相手が自由に話したい様に話せます。先程のクローズドクエスチョンと比べると、歴然の差なのがお分かり頂けると思います。
ただ、この中で注意が必要なのが、なぜという聞き方です。例えば、「なんで、やってないんだ!!」という様な言い方だと、相手を非難しているようにとられてしまいます。未来の目標に対して、「なぜ、○○になりたいの?」という様な質問の仕方だと、相手も気持ちよく心を開いて話してくれるでしょう。そもそも、人間は人の話を聞くより、自分が話したい・自分の話を聞いてほしいという欲求の方が基本的に強いものです。ですから、話が広がりにくいクローズドクエスチョンが嫌われるのは、当然ですし、会話上手=聞き上手と言えそうです。
コメント