アイドルのエロ・グロ復讐劇。イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻のネタバレ感想。1・2巻共にまんが王国で約50ページの無料試し読みが出来ます。

リベンジ 漫画の感想 

こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。前回の記事に引き続き、2巻のネタバレ感想です。相変わらず、首チョンパや、おもらし流血など、グロテスクな表現がバンバン出てくるので、苦手な方はくれぐれもご覧にならない様に、ご注意ください。当然、乳首も出ます。これがこの漫画の最大のウリです(断言)。では早速、感想の前に…前回の記事のリンクをツイッターで貼ったところ、作者の方がリツイートしてくださいました。

私はこれまで作者の方に「感想記事を書きました。」と自分からリプライを送った事は一切ありませんし、これからも絶対にそういう事はしません。しかし、やはりこうして作者の方が自分の感想を読んでくださったのが実感できるのは嬉しいものです。リツイートして下さったお礼のリプライを送りました。その反応がこちら↓↓↓

い、良い人っぽい…。漫画の色々とアレな内容に反して(失礼)。ちなみにこの方は以前は成人向けの漫画を描いておられました。本作を初めて読んだ時からどこかで見た覚えがある絵柄だと思っていましたが、しっかりプロフィール欄に別名義が明記されています。その名前で調べてみると、やっぱり記憶の片隅にあった漫画が出てきました。

元々は18禁で漫画を描いておられたのに、一般紙で漫画を描く様になった途端、「あれは黒歴史だ。」と言わんばかりに、まるで「そんな物はなかった。」という振る舞いをする方が目立つ中で、別名義を堂々と載せているのは漢(オトコ)らしさを感じさせます。そして、好感が持てます。
もし女性の方だったら、ごめんなさい。まあ、描いてる内容自体は今も大して変わんないしね。この方の場合。では、ここからが本題。2巻の感想です。1巻の感想記事でも触れた通り、ヤってる事自体は1巻と変わらないので、もし良ければ1巻の感想記事からお読みください。本作の内容をまとめてあります。

さらわれた猫。主人公のちぐはぐな言動。1巻のラストの説明はなし。

上の見出しだけ読んでも、何の事か意味不明でしょうが、2巻の冒頭部分を読んで率直に感じた事をそのまま羅列してみました。まず1巻のラストではこの様に、いじめの黒幕だと思っていた相手が目の前で自害して(実は生きていたのですが)、それを見た主人公が泣き叫ぶ場面で締められます。そして、2巻の最初のページがこれ↓↓↓

出典:イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻出典:イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻

まるで何事もなかったかのように、アイドルとしての活動を続ける主人公。表向きはそうであっても、実は内心は…という様な心理描写も一切なし。成人向け漫画を描いていた事はなかった事にはしないけど、前巻のラストはあっさりなかった事にしてしまうのが、この作者のやり方という訳か。でも、ここまで一切触れられないといっそ清々しいので、これはこれで好きしゃないけど、嫌いじゃないよ。そしてこの時点で私は察しました。「この漫画はもうすぐ終わる。」と。

そして、相変わらずモノローグに被せられる罵声と暴行。もしかしたら、この入りは作者のお気に入りのパターンなのかもしれないね。

次に主人公の復讐と言動についてですが、これがどうもちぐはぐな印象は否めません。1巻で27を殺害した後には、「絶対に許さない。倍返し。いや200倍返しだ。後29人。」主人公はこう言っています。つまり、ここから自分以外のメンバー全員がいじめの加害者だと認識していた事が読み取れます。それを踏まえて、下の画像をご覧ください。

出典:イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻

注目していただきたいのは左下の台詞です。「ミィちゃんに何かあったらすごいことになりますよ。」ミィちゃんというのは、主人公がかわいがっている猫です。この猫は先程のモノローグに被せて罵声と暴行を浴びせているふたり組にさらわれました。ふたり組の名前は14(イヨ)と23(フミ)。ふたり組が猫をさらった目的は、主人公の31をおびき寄せる為。その結果、ブチ切れた31はふたり組を追いかけてぶっ殺すという様な話の流れになっています。

言い方を変えると、1巻の時点で既に「メンバーは全員敵。」とみなしていたはずなのに、猫がさらわれる前の時点では、14と23に対する主人公の殺意が感じられる場面が出てこないのです。やはり、順を追って流れを見ていくと主人公の言動に矛盾を感じます。もしかして、猫をさらわなければ、このふたりは殺されずに済んだのでは?

それにしても、これだけの事をやっといて、「ミィちゃんに何かあったらすごいことになりますよ。」って言うのも凄い台詞ですね。相手の後頭部を愛用のバールで殴って、路上で転倒させて、思い切り踏みつける。これだけの事をやっても、裏を返せば主人公的には「まだすごいことにはなってない。」と思っている証拠ですから。1巻で3人も殺害した女は言う事が違う。

キャラの使い捨てが酷い。駆け足の展開が露骨。しかも、説明不足ってレベルじゃねぇぞ。

出典:イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻出典:イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻

この見開きの8人、主人公によって全員殺害されます。この漫画は、はっきり言って1巻の方が面白いです。サービスシーンの量だけでなく漫画としての出来自体も、1巻の方が間違いなく上です。
1巻では多少なりともページを割いて主人公の31と復讐する相手との関係やバックボーンがきちんと描かれていました。でも、例えば上の画像の8人は「31をSATSUGAIせよ。」という命令に従って、返り討ちにあっただけ。

31のモチベーションがイジメカエシではなく、それ以外の要因にシフトしてしまっているのが読んでいて残念に感じました(´・ω・`)。それと、実は4が生きていたという展開にも無理がありすぎ。

イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-2巻

何故、ステージのセットの下敷きになって五体満足で生きていられるのか?誰か説明してくれよぉぉぉ!!ホントに。その場面を見た31は、こう言いました。ふざけるな!ふざけるな!ふざけるな!」と。でも、それはこっちの台詞だからな?

1巻に引き続いて、ギャグのつもりなのか本気なのかよく分からない…でも笑ってしまう場面は随所に挟まれており、その点は2巻でも変わらない魅力として健在です。

考察。なぜ、アイドルグループのメンバーを主人公にしたのか。

この理由が気になるので、自分なりに考えてみました。もちろん作者の方に伺った訳ではありません。単なる私の勝手な憶測です。結論から言うと、「人を殺す場面をたくさん描きたかったから。」だと私は思います。この主人公が殺人を犯すそもそもの動機は、「自分をいじめた奴等に復讐して笑顔を取り戻す事」でした。
イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)-
でも、この動機であれば別に主人公がアイドルグループのメンバーである必然性はないはずです。いじめられて毎日辛い思いをしているのは、全ての被害者に共通して言える事ですから。それなのに、敢えてアイドルグループのメンバーを主人公にして、しかもカレンダーをモチーフにしたアイドルグループという設定にしたのは、先ほど言った様に「とにかく人を殺す場面を数多く描きたかったから。」だと考えるとしっくり来るんですよね。こんな事ばっか書いてると、そのうちまじでアドセンス止められるかもな。

その証拠にという訳ではありませんが、この漫画は元々3巻構成で終わらせる予定だったそうです。それなのに、メンバーが何十人も出てくるアイドルグループという設定にわざわざしたのは先述の理由だと私は考えています。漫画の展開として必要な説明も犠牲にして、とにかくSATSUGAIシーンにページ数を費やしています。「それさえ描ければ、後はどうでもいい。」と言わんばかりに。

しかし、それ故に漫画の完成度が犠牲になって様に感じられて、個人的には残念です。もっと登場人物を少なく絞っても、「笑顔を取り戻すためにいじめの復讐をする。その手段として加害者を殺害する。」という題材で漫画は描けるはず。そして、登場人物を絞った分、ひとりひとりの心情をもっと丁寧に描いてほしかった…と思っていたらまさかの展開になったようです。

何と3巻で終わる予定だった本作ですが、連載が継続される事になったようです。ちょうどこの記事を書いている途中で知ったので、驚きました。おめでとうございます。もしかすると今回の感想記事も作者の方の目に入るかもしれないので言っておきますが、私はこの漫画は好きです。結構辛辣な記事を書いたけど。そうでなければ、わざわざ何時間もかけて、こんなほとんど誰の目にも留まらない記事を何千字も書きませんから。連載が継続されるという事で、これまでの「説明不足ってレベルじゃねぇぞ!!」という超展開がこれからは、改善される事を願ってます。単行本はこれからも必ず買います。そして、新刊が出る毎に感想も記事に書きます。

まんが王国では、1・2巻共に約50ページの試し読みが無料で出来るので、気になる方は、読んでみてはいかかでしょうか?まんが王国はこちら

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