児童虐待事件に思う事。日本は子供嫌いの国。

親子喧嘩 ニュースの感想

なくならない児童虐待

管理人の フラッキー(@FurakkY)です。 5月23日。また児童虐待事件の報道がありました。私は、毎日欠かさずニュースを見ていますが、児童虐待事件の報道をそれほど珍しいと感じなくなってきました。悲しみとやるせなさを感じずにはいられません。 それもそのはずで、下のグラフをご覧いただくと分かる様に、年々虐待の件数は増え続けており、特に平成26年 以降は増加の勢いが増しています。画像をタップ・またはクリックしていただくと、グラフが拡大表示されます。

出典:オレンジリボン運動

この記事を書こうと思ったきっかけになった事件は、これです。「スロットの気分優先」「大やけど長女にラップ」「病院代のことを考えた」などパワーワードが連発されています。「病院代の心配するくらいなら、そもそも子供産むなよ。スロットは打ちに行くくせに。」というのが、個人的な感想です。このふたりの容疑者の感覚では、スロット>自分たちの子供であり、おそらく望まれずに生まれてきた子どもなのでしょう。そして実の親からこの仕打ち。本当に不憫に思います。

虐待が無くならない理由

何故、親は子供を虐待してしまうのか。私は独身で子供もいませんが、大人になってから子供を相手にしてきた経験と自分の小さい頃を振り返ると、理由として想像がつく部分もあります。

  • 思い通りに動かない
    子供は大人しくしていられないもの。思い通りに動かない子供がストレスになる。
  • イライラする
    言う事を聞かずに、所構わず泣きわめく。駄々をこねる→ イライラを抑えられなくなってくる
  • 子供をかわいいと思えない
    上記のような理由で、子供をかわいいと思えなくなる。子供を憎たらしく思う様になり、「子供を愛すべき」という理想と現実のギャップに苦しむ。
  • 気が休まらない
    24時間いつ、何をしでかすか分からない子供に縛られて常に緊張状態。
    「子供さえいなければ楽になれるのに…」と思う様になる。
  • 望まれずに生まれてしまった子供という可能性
    本来、作るつもりがなかったのに生まれてしまった子供だと一層虐待されやすくなるかもしれない。
虐待児童を保護

上記の理由には、自分の母親に聞いたものも含まれています。こうしてみると、実は児童虐待は小さい子を持つ親にとっては、他人が思うよりずっと身近で深刻な問題である様に思えます。小さい子を相手にするのは、本当に神経がすり減るもので、1日中一緒にいるお母さんの心身の消耗は察するに余りあります。

子供嫌いが進行する日本

以前、この記事でも少し触れましたが、日本ではバブル崩壊以降所得が不安定な人達が増えた結果、出生率が下がりました。そうして、子供がいない人が増えた結果、昔は周囲に理解してもらえた子育てに関する様々な苦労が、共感してもらいにくくなったという側面は間違いなくあると考えています。

駄々をこねる子供と困る父親

皆様は、子供は好きでしょうか?それとも嫌いでしょうか?私は、どちらでもなく、(全体から見れば極一部であるはずの)周囲への迷惑を省みない親とその子供が怖い・関わりたくないというのが本音です。日本では、「他人に迷惑を掛けてはいけない」と教育されます。しかし、当たり前の事ですが、子供は自立できません。そして、子供は自分がやりたい事やりたい様に遠慮せずにやります。子供が嫌いな人からしてみれば、(たとえ自身も小さい頃はそうだったという自覚があったとしても、)目障りな事この上ない存在でしょう。さらに、他人に迷惑を掛けてはいけないという気持ちがまったく感じられない親も稀に見かける事があります。 そういう親は、子供が騒いでいても、スマホの画面から目を離さず放置しています。

この記事をお子様がいらっしゃる方々にご覧いただけるかどうかわかりませんが、せめて子供が話しかけてきた時は、スマホから目を離して、目を見て子供と話してほしいと心から思います。 スマホを見たまま対応するのは 、人と話すのに単純に失礼ですし、子供の教育にも間違いなく悪影響です。

言ってみれば、存在自体が「非効率的」な子供たち。 こういった一部の親の存在と、現代の日本における効率至上主義があいまって、ますます日本では子供嫌いが加速している印象を持っています。

今後も増え続けるであろう児童虐待

出生数

出典:内閣府 出生数・出生率の推移↑タップ・クリックで拡大表示されます。

他人に無関心である事・できるだけ関わらない事が有効な自己防衛の手段とされる現在の日本では、今後も児童虐待件数は増え続けるでしょう。 子供は減り続けているのに、嘆かわしい事ですが。 子供に声を掛けただけで、事案だとか通報だとか言われかねないこの国では、見ず知らずの子供に声を掛けるのは、リスクが高すぎます。そして、私を含めたほとんどの方が、自分やその家族の生活を守るのに精一杯というのも、児童虐待が増え続ける間接的要因の1つになっている様に思います。この状況を少しでも良くしていくために、子育ての分野にも、今後より一層人工知能が活用される事を期待しています。

The AvatarMInd iPal Robot for Children

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