こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。サエイズム5巻のネタバレ感想です。1年前冴が死亡し、平穏な日々を過ごしていた美紗緒の前に、再び彼女が現れた…という感じの5巻。連載再開からの第2部幕開け的な内容です。ちなみに、5巻の初版発売日は2019年の元日。実にめでたいですね。4巻の感想はこちらです。では、以下、5巻のネタバレ感想です。
あれから1年。平穏な日々を取り戻したかに見える美紗緒。だがしかし…
4巻の最後で、確かに黒焦げになって亡くなったはずの冴。あれから1年。未だに、冴の幻影に苦しめられ、寝ている時に夢に見てしまう美紗緒ですが、自分を度々命の危機に陥れた元凶がいなくなり、表面上は平穏な生活を取り戻したかに見えました。元新聞部の部長・大門蘭は関西の大学に進学し、美紗緒はファーストフード店でバイトを始め、学校の友達とも仲良くしています。いじめられる事もなくなり、リア充の仲間入りです。めでたしめでたし…だったら、5巻に続く訳ないよね。
冴がいなくなっても、完全に冴の信者と化した元部下から逆恨みされて、危うく冴と同じ目に遭わされそうになる美紗緒。つくづくかわいそうな女の子です。命の危機を救ったのは、相変わらず中の人が誰なのか分からないキグルミでした。
同じ頃、カラオケに来ていた蘭とシバコー、そしてやはり無事だった古海君の前に、見るからに怪しいマスクメイドが現れ、「真木家に2度と関わるな。」と忠告されます。同じ内容の忠告をキグルミから受けた美紗緒は、今日起こった事を忘れようと自分に言い聞かせますが、その翌日。
真木冴・1年ぶりの再登場。
確かに死んだはずの真木冴が目の命に現れて、驚きのあまり、勢いよく鼻血を吹き出して、失神してしまいます。「そんな勢いよく鼻血は出ないだろ…。」と、内心ツッコんでしまったところですが、冴の狂気と美紗緒への異常な執着に軸を置きながらも、所々で、ギャグシーンを挟んでくるのがこの漫画の素敵な所です。作者の内水さんのツイッターによると、本作・サエイズムのジャンルは「恋愛ギャグホラーサスペンス青少年漫画」だそうです。ずいぶん欲張ったな。言うほど恋愛要素あるか?
友情崩壊。 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
上の鼻血画像でも出てきているカナちゃんとジュリちゃん。スレンダーな方がカナちゃん。恰幅の良い方がジュリちゃんです。元々このふたりは、とても仲が良く親友と言ってもいい関係でした。しかし、あるきっかけが原因でこうなります↓
それにしても、歯磨き粉のような鼻水ですね。もちろんこうなるように仕組んだのは、真木冴。「前とは違う普通の友達になりたい。」と言いつつ、あくまでも冴の狙いは美紗緒なので、前回の反省を活かして、まず周りから崩していく戦略に変えてきました。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ作戦です。狙い通り、邪魔者を排除したところで、美紗緒とふたりきりになれると思った冴でしたが、そうは問屋が卸しませんでした。大門蘭が立ちはだかります。
鋭い蘭とチョロ過ぎる美紗緒。
冴の演技にコロッと騙されて、もらい泣きしている美紗緒と、推測で事実に辿り着いている蘭。蘭は冴がカナちゃんとジュリちゃんが仲違いするように仕向けた事をしっかり見抜いています。一方、美紗緒は、冴の演技をすっかり信じ切って、何気に完堕ち寸前。この場に蘭がいなければ、間違いなく冴の思い通りになっていた事でしょう。
それにしても、上の画像だけ見ると、どっちが悪役だか分かりませんね。完全に蘭の方が悪人面です。こんな蘭ですが「美紗緒を前の様に奴隷にするつもりなら、私は戦う。」と啖呵を切ります。カッコいい。
嘘やん。警察に追われる身になった蘭。
美紗緒に近付くのに、蘭が邪魔になった冴。当然やる事は1つです。詳しくは読んで確かめていただきたいので、詳細は省きますが、蘭が容疑者として、警察に追われる様に仕向けます。冴が再び目の前に現れた事。蘭が警察に追われている事。そして蘭が自分を裏切った事。それらに対する美紗緒の気持ちはこの一言に凝縮されています。「嘘やん…。」実際には蘭も冴にハメられて、警察に追われる身になっただけで、まったく無実なのですが、後ろ盾を失い、精神的にも追いつめられた美紗緒が今まで以上にピンチになったところで、5巻は終了。6巻に続きます。
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