気付けば既に崖の下。ギリギリアラサー女の転落人生。LOSER～崖っぷちモデル地獄～のネタバレ感想。

こんにちは。 フラッキー(@FurakkY)です。 今回は、アドセンスの広告で度々目にして、何となく気になった漫画のネタバレ感想を書いていきます。「LOSER～崖っぷちモデル地獄～」概ねタイトル通りの漫画です。本作は、人生あきらめも肝心という事と、自分を客観視できない人の痛さを教えてくれます。キンドルでは、現在3巻まで配信されており、1巻は194円、2・3巻は216円です。1巻あたり30ページ前後とページ数が少ない分、お求めやすい価格になっておりますので、気になる方は読んでみてはいかかでしょうか。では、以下感想です。

井の中の蛙大海を知らず。

LOSER～崖っぷちモデル地獄～

「井の中の蛙大海を知らず。」この漫画の主人公の事です。まりこ34歳。ギリギリアラサー。学生時代、(周囲の中では)ずば抜けて美人だった彼女は芸能界での成功を信じて疑っていませんでした。しかし、実際どうなったかは…タイトルからお察しいただける通りです。タイトルでは「崖っぷち」とまるでギリギリ踏み止まっているかのような表現をされていますが、個人的には完全にアウトだと思いました。色々な意味で。見た目が良い一般的に美人と言われる人達が集まってくる芸能界の中で、それ以外の付加価値がないのに、成功を確信していた甘さが彼女の未来を暗示しているようです。

余談ですがこの漫画を読んだ時、真っ先に元某大手芸能事務所所属のYさんを思い出しました。彼も、謝罪会見に臨んだ同じグループのメンバーのひとりからこの様に突き放されています。

まりこ34歳。超絶性格ブス。

LOSER～崖っぷちモデル地獄～

当然の様に、まりこ(34)は非常に人格に問題があります。まあ、美人で性格良かったら、こんな目に遭ってないよね。「無価値な奴ばっかり」と周りの人達を見下していますが、自分の方こそ、周りから同じ様に思われている事には気付いてないイタイ女です。決定権を持った立場が上の人間には、仕事をもらうために媚びへつらい、そうでない人間には、見向きもしない分かりやすく、嫌な女として描かれています。何故、性格が悪いという表現はこうも似通ってしまうのか。

私が何をしたって言うの?ふざけんなぁ!!

LOSER～崖っぷちモデル地獄～

「私が何をしたっていうの?」まりこ(34)の心の声です。どうやら、本気で自分は今までに悪い事をしてこなかったと思っているようです。彼女は正に、養殖ではなく天然物の生まれついてのナチュラル畜生と言えるでしょう。ちなみに、彼女はれっきとした犯罪者です。それが原因でこれ以前に、とある男性から別れを告げられています。とは言っても、別に付き合っていた訳ではないのですが。その時の反応がこちら↓

LOSER～崖っぷちモデル地獄～

ふざけんなァ!!発狂しています。直接の原因は、彼女の犯罪行為です。この漫画を読んだ方なら、恐らく誰もがこう思う事でしょう。「一番ふざけてるのはお前だよ。」と。むしろ、警察に突き出されなかっただけ感謝するべきところなのに、この女は逆切れしています。彼女は「バカにされた。」と大変ご立腹ですが、誰も馬鹿にはしていません。元々馬鹿そのものなのだから。

キャラの描き分けが出来てない。

LOSER～崖っぷちモデル地獄～

上の画像をご覧ください。一方はギリギリアラサーの主人公まりこ。そして、もう一方が同じ事務所に所属する売出し中の若手・エルザ。という設定なのですが、見た目から年齢の差が感じられません。まあ、まりこが頑張って若作りをしているという設定を踏まえて、敢えてこういう描き方をされているのかもしれません。

しかし、左上のブス呼ばわりされている脇役の女性も、別にこのふたりとの見た目の差を感じられるようなビジュアルではありません。この事から、どうしても描き分けが出来てない様に感じられてしまいます。ちなみにエルザは、主人公との対比で、順調にステップアップしていく存在として描かれていますが、性格は主人公に負けず劣らず腐ってます。そして、順調にキャリアを重ねていた彼女もまた報いを受ける事になるのです。

このまま、ふたりとも転がり落ちていくだけなら、ありきたりすぎて面白くもなんともないですが、この先の展開が気になるので、続きも読んでみます。4巻はまんが王国で先行配信中です。