主人公は46歳のホームレス。JKからやり直すシルバープラン1巻のネタバレ感想。当たり前は当たり前じゃない事を教えてくれる漫画です。

JKからやり直すシルバープラン 漫画の感想 

こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。今日読んだ漫画は、JKからやり直すシルバープラン1巻です。世界中が、コロナウィルスが原因でこれまで当たり前に出来ていた事が出来なくなった今だからこそ、是非読んでほしい一作です。今まで当たり前だと思っていた事が当たり前ではない事、それらに対する感謝の気持ちを改めて思い起こさせてくれる漫画です。では、早速ネタバレ感想です。 

主人公は46歳のホームレス。家なき子です。

JKからやり直すシルバープラン1巻JKからやり直すシルバープラン1巻

二宮小百合・46歳ホームレス。どことなくお嬢様感のある名前ですが、現在ホームレスです。元々はお金持ちの裕福な家庭に生まれた彼女ですが、落ちる所まで落ちてこうなってしまいました。本作は、彼女がホームレス狩りに遭うところから始まります。不良たちに暴行され、薄れゆく意識の中で彼女は死を覚悟しながら、「もう1度人生をやり直したい。」と願います。今なら、本当の幸せをつかむために必要な事が分かるのに。誰でもきっと1度や2度は、考える事ですね。そんな彼女が再び目覚めるとそこは・・・

1990年4月。二宮小百合17歳。

JKからやり直すシルバープラン1巻二宮小百合・17歳

殴られて意識を失った小百合が目を覚ましたのは、「寄付金の力だけで入学した私立高校(本人談)」でした。時は1990年4月。遡る事29年。二宮小百合17歳。何がどうなっているのか分からず、混乱する小百合でしたが、どうやら自分が過去に戻ったらしい事を認識した彼女がまずやったのは、それを確かめるために、家に戻る・・・途中の駅前の屋台で腹ごしらえ。JKからやり直すシルバープラン1巻
焼そばを涙と鼻水を垂れ流しながら、口一杯に頬張ります。汚い。人と会話する事もほとんどなく、お風呂にも入れず、その日1日を生きていられるかも分からない状態だったタイムリープ前の二宮小百合・46歳。これは現在、コロナウィルスに感染して入院されている重症者の方々にもきっと同じ事が言えると思います。そして、今まで当たり前だと思っていた事が、当たり前ではないという事。それらが当たり前に出来ていた日常に、改めて感謝する事。そういう事を思い出させてくれる本作屈指の名場面だと、私は勝手に思っています。この後、家に戻り両親の無事を確認した小百合は決意します。同じ轍を踏まない事を。今度こそ、幸せな人生を手に入れる事を。

浪費しない!サボらない!頼らない!いつも感謝!シルバープランの心得。

JKからやり直すシルバープラン1巻JKからやり直すシルバープラン1巻

シルバープランの心得。それは「浪費しない!サボらない!頼らない!いつも感謝!」実に素晴らしい。元々、見た目は抜群に美人な小百合なので、そこに性格の良さが加わればまさに鬼に金棒。人生勝ち確です。人生やり直し前の小百合はこんな感じで絵に書いた様な嫌な奴でした。そして周りの人達は当然、小百合の中身が元ホームレスの46歳の落ちぶれたおばさんである事を知りません。なので、さゆり本人に悪気はないのに周りの人達が勝手に小百合の言動を誤解しているのも、この漫画の面白い所です。これによって、無理なく自然にコメディ色を強めることに成功しています。

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普段の言動がいかに大事かという事も、さり気なく教えてくれる場面です。この漫画はハッピーエンドになるのは、ほぼ確定している様なものなので、その過程と小百合の成長を安心して楽しめるのも、個人的にはお勧めしたいポイントです。一度、どん底まで落ちぶれて地獄を味わった小百合46歳(外見は17歳)が目の前の事にいちいち感動して、ころころ目まぐるしく表情を変えるのは小動物をめでる様な可愛らしさを感じます。やり直し前は超貧乏なホームレスという設定を随所に活かしており、漫画の作りとしても上手だなぁと感心しながら、読み終えました。コメディタッチでありながら、さり気なく人として大事な事を改めて思い起こさせてくれるこの作品。私は連載終了まで必ず単行本を買うので、作者の方々もくれぐれも健康には留意して、無事に作品を完結させていただきたいものです。最新話はこちら

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