こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。前巻の感想に引き続き、キングダムオブザ・2巻のネタバレ感想です。今回も1巻ほどではないにせよ、相変わらず若干グロテスクな漫画なので、苦手な方はくれぐれもご注意ください。では、以下ネタバレ感想です。
学校に人がいる。武装集団との対決。
1巻は廃墟になった家電量販店に着いたところで終わりました。食料が底をつきそうな状況で、「何故、家電量販店に来たのか?」と疑問を持つ勝でしたが、これにもきちんとこの3人組の参謀役であるネックカッター・ミキの戦略がありました。
ですが、2巻のメインテーマはそこではなく、生き残った武装集団との全面対決。ほぼ丸々1冊を使ってこの内容が描かれています。ちなみに、1巻の感想でも紹介したその集団のリーダーはこんな奴。下衆の極みです。人間のクズです。似た様な名前のバンドのボーカルより、こいつの方が下衆の極みです。
下段のコマ、右端の気弱そうなお兄さんが学校に助けを求めてやって来た岩佐さん。ネックカッター・ミキは美人で巨乳でしかも賢いので、岩佐さんから話を聞くまでもなく、わざわざ彼が命の危険を冒してまで、学校にやって来た理由を察します。その理由とは、もちろん先述の通り。リーダーが度を過ぎたクズなので、助けてほしいというものです。見るからに悪人面ですからね。この後、岩佐さんは拠点に戻ります。
3人組の作戦会議と拠点に戻った岩佐さんへの尋問
ミキの指示で拠点に戻った岩佐さんは、リーダー達から「いない間、何をしていたか」尋問されます。実は上の画像のやり取りの中にも、ミキの策略が隠されています。尋問に対する返答内容まで、岩佐さんは指示されたうえで帰って来たので。
一方、岩佐さんから敵の本拠地の情報を詳しく聞いた3人組は、参謀役のミキの作戦を元にいよいよ敵の本拠地に乗り込みます。作戦の一つ一つにきちんと根拠と説明が提示されており、ただただチートじみた身体能力で、女子高生二人組がゾンビ相手に無双するだけの漫画にならないようにする努力がうかがえます。はっきり言って、そんな漫画だったら無料でも読みたいとは思いませんので。これは好印象です。
具体的な例を出すと、例えば、こんな感じ↓↓↓「いざとなったら、非戦闘員を盾にされるかもしれない。」と心配する岩佐さんへのミキの答えです。
きちんと根拠を示して、岩佐さんを安心・納得させています。関係ない話ですが、以前務めていた会社の先輩から言われた事を思い出しました。「人は説得されても動かない。納得して始めて動くんだ。」どこかからの受け売りだったのかもしれませんが、今思い出しても、いい言葉です。
ゾンビ襲来。阿鼻叫喚。
下衆の極み・森をリーダーとする集団は、まさか相手がゾンビだとは思っていなかったので、正面突破をかまされて、ご覧の有様です。これほど阿鼻叫喚という四字熟語がしっくりくる画像もそうはないでしょう。「戻ったら、殺される!!」とずれた事をほざいているモブもいますが、お前はもう死んでいる。
この時点で勝敗は決したも同然ですが、最大のターゲットである森は、ちゃんと非常事態に備えて、脱出経路を確保していました。それも当然の様にミキはお見通しだったので、待ち伏せをされて、いよいよ直接対決となります。最初は「女に負けるはずがない。」と舐め切っていた森でしたが、一向に当たらない攻撃、そしてかりんからの反撃で、顔色が変わります。
「フルスイングで反撃だと!?」いやいや、驚くのはそこじゃなくて、バットでコンクリートの壁をひび割れさせる破壊力でしょ。と思うのは素人考えだろうか?
バットスイングで、コンクリートに亀裂を入れるなんて全盛期のバリー・ボンズでも無理なので、森がビビるのも無理はないと言えるでしょう。当たったら死ぬな、これは。その様子を間近で見ていた敵の参謀役の感想はこちら。「人間じゃない…!」
せやな。果たして森の運命は、如何に?彼は生き残れるのだろうか?というところで、2巻本編の感想は終了。最後に描き下ろしのオマケ漫画と特装版の値段について少しだけ触れておきます。オマケ漫画では、当然乳首が出てくるぞ!!本編では出てこないぞ!!乳首が見たけりゃ、電子版限定の特装版一択だ!!なのですが…
上の画像をご覧いただけると分かる通り、1巻はキンドル版を買うと223ポイントもポイントをもらえるので、「1巻を買うならキンドル版一択。」と前回の記事でもその様に書きました。しかし、2巻はポイント還元がほぼありません。そして、通常版より220円高いです。ここで、少しだけ描き下ろし漫画の内容を紹介しておきます。
かりんと一緒にシャワーを浴びる勝…の妄想です。当然、乳首も出てくるソフトエロ漫画になっておりますが、描き下ろし14ページの内、6ページ。そして、1巻の様なポイント還元もない。つまり、特装版を買うと乳首が出てくるとは言え、この描き下ろしに200円以上払う事になる訳です。
そう考えると、正直割高感は否めません。私の様に、非18禁漫画の乳首が大好物という方以外は通常版を買われたほうがよろしいと思います。それと、漫画の展開も正直、今の所は平坦ですね。山や谷が欲しい所です。
女子二人組の能力が先述の通り、色々な意味で人間離れしている為、敵の集団との対決にも緊迫感を感じられませんでした。「どうせ、大して苦戦しないんでしょ?」と思ってしまいます。
とは言え、ミキの作戦一つ一つに人間心理に基づいたきちんとした根拠があるので、チートじみた身体能力でゾンビ相手に無双する、そしてちょいエロで、読者受けを狙うというだけの漫画になっていない所には非常に好感が持てます。この先、ミキとかりんのなれ初めや人間離れした能力について作中で、触れられる事に期待しつつ続きを読んでいきます。重ねて言いますが、よほど巻末の描きおろし漫画に興味がある方以外は、通常版の方がコスパは良いです。