こんにちは。フラッキー(@FurakkY)です。マイナス完全版5巻の感想です。いよいよ最終巻です。忘れかけていたトラウマを刺激された事で、再び人から嫌われる事を極端になったさゆり。一体彼女はどうなってしまうのか。4巻の感想はこちらです。1巻の感想には、本作の簡単なあらすじも書いておりますので、未読の方はそちらから、お読みいただく事をお勧めします。なお、この作品はいわゆる18禁作品ではないものの、作中には何かと過激な場面が含まれていますので、くれぐれもご注意ください。特に5巻は、18歳未満の良い子は読まない事をお勧めします。
寄生虫さゆり。精神崩壊の始まり。
出典:マイナス完全版5巻
上の画像の男性は、和田先生。生徒の保護者と揉めて、発狂していたさゆりを助けます。どことなく、さゆりに転校に追い込まれた後藤君に似ています。和田先生に助けてもらったさゆりは、これからも自分を助けてもらうために、彼にいきなり結婚を迫ります。この女は、自分が相手に何をしてもらうかを最優先に考えている事が上の画像からも分かります。
周りが自分を嫌っているという彼女の思い込みは、過剰な被害妄想で、彼女自身が考えているほどではなかったのですが、人に嫌われる素地は元々十分に持っていたようです。そして、この後、本当に周りから白い目で見られる様になっていきます。
出典:マイナス完全版5巻
その後も自分の後ろ盾を求めて、教頭→校長と乗り換える様は、まさに寄生虫。この女、やっぱ最悪だわ。そうこうしている内に、身辺調査の危機がさゆりに迫ります。そこでようやく、彼女は事の重大さに気づきました。「あたし大変なことしちゃった…!!」今さらかよ!!そうつっこまざるを得ない。彼女は、いつ今までの悪事がばれるかという不安で、どんどんおかしくなっていきます。やはり、やましい事はしないに限るという当たり前の教訓を教えてくれます。この後、結局、和田先生にはフラれます。
幻聴。みんな私を嫌っている。
出典:マイナス完全版5巻
和田先生にフラれ、校長や教頭にも当然見放されたさゆりは、後ろ盾をなくしただけではなく、自分を非難する幻聴にも悩まされる様になります。そして、それは後に、現実になります。生徒にもこれまでの関係がばれていると思い込んださゆりは、例の如く例によって暴走します。もう完全にメンヘラです。生徒からの信頼も尊敬も無くした彼女の言う事を聞く者はいなくなり、露骨に無視されます。特に女子からは。彼女はこの時点でも、何故自分が嫌われているか分かっていません。思い悩むさゆりに、女子生徒の陰口が耳に入ります。「ゼッタイ自分で美人だと思ってるよねー。」そして、彼女がとった行動は…
出典:マイナス完全版5巻
整形です。流れ自体は、2巻の時と同じで既視感がありますが、これは笑えませんでした。もう既に追い込まれている彼女に、さらなる追い打ちが来ます。これまでの事が保護者にもばれ、学校に乗り込んできたのです。自業自得・因果応報とは言え、この場面は読んでいて胸が苦しくなりました。責任を全て押し付けられた彼女は居場所をなくし、実家に戻ります。
「好きにしろ。」突き放す父親。
出典:マイナス完全版5巻
「どうすればいいか分からない。」絶叫する彼女に、父親は、「好きにしろ。」と突き放します。そりゃないぜとっつぁん。と言うのも、さゆりがこんな性格になったそもそもの根本的な最大の原因は、この父親だからです。詳しくは1巻を読んでね。さゆりが社会生活を営むのに支障が出るほど、人格形成に悪影響を与えたのに、「もう立派な大人なんだから、好きにしろ。」と言ってただ突き放すだけ。読んでいてモヤモヤしました。しかし、この言葉がこの後、さゆりを突き動かす原動力になりました。さゆりの運命はいかに。結末が気になる方は、是非読んでみてください。キンドルアンリミテッドなら全巻無料です。
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