愛などいらぬ!!ペットも不要!!でも涙なしには読めないトイプー漫画

トリミングされるトイプードル 漫画の感想 

思い浮かんだのはサウザー。

管理人の フラッキー(@FurakkY)です。南斗鳳凰拳の伝承者サウザーを皆様はご存知でしょうか?北斗の拳に出てくるキャラクターのひとりです。南斗六聖拳最強の男にして、主人公のケンシロウに勝利した数少ない人物でもあります。そんな彼の最大の特徴は…

愛などいらぬ!!

というセリフです。伝承者の掟により自らの手で、父のように慕っていた師でもあり先代伝承者でもあったオウガイを(目隠しをして)倒してしまったサウザーは、この出来事がきっかけで愛を憎み、愛を捨てました。北斗の拳という漫画は全編を通して、愛が根本的なテーマの一つになっていますが、その中でもサウザーは特にそれが前面に押し出された象徴的なキャラです。

共に過ごした時間が長ければ長い程、別れは悲しい。

「うちのトイプーがアイドルすぎる。」という漫画について書きたいと思って、書き始めたこの記事ですが、読み終えた時に、まず思い浮かんだのはサウザーでした。彼は、自身の手で敬愛する師を亡き者にしてしまった事で、愛する者と別離してしまう悲しみと絶望に心が耐えられず、愛を拒絶する様になります。

北斗の拳 サウザー出典:北斗の拳

これはペットを飼う時にも、まったく同じ事が言えると思います。いずれ必ず別れる時は来る。一緒に過ごした時間が長ければ長い程、別れた時の悲しみと絶望も大きくなる。最初からそれは分かっているのだから、ペットなんて最初から飼わない方がいいというのが個人的な意見です。 そもそも私はこれまでペット禁止の場所にしか住んだ事がありませんが、これから先もこの様な理由で、ペットを飼う事は絶対にないと思います。「愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!!愛ゆえに人は悲しまねばならぬ!!

分かりすぎる。動物への恐怖。

出典:うちのトイプーがアイドルすぎる。うちのトイプーがアイドルすぎる。

作者は元々は動物が苦手な方だったそうです。分かり過ぎて辛い。私も子供の頃は、狼のような野良犬に追いかけられたり、いとこの家に行けば、「怖くないから触ってみなよ。」と言われて、恐る恐る手を伸ばした飼い猫に思い切り引っかかれたり、という事がよくありました。南斗水鳥拳ならぬにゃんと水鳥拳。指先からちょっと出血もしたし、未だにちょっとしたトラウマです。それに加えて、動物が怖い・苦手だと言うと人格に問題があるかのような空気になるし。そんな動物が怖くて仕方なかった作者も、10年以上のトイプードルとの触れ合いを経て、単なるペットではなく家族として愛する様になります。トイプードルを中心とした人と人の交流や、トイプードルの表情の変化が面白おかしく愉快に描かれており、自分もペットを飼っていたら、こうなっていたかもしれないと妄想しながら楽しく読めました。

いい家族に迎えられて良かった。涙なしには読めない。

出典:うちのトイプーがアイドルすぎる。出典:うちのトイプーがアイドルすぎる。

終始、愉快なトーンで綴られたペットと家族との日常漫画と思いきや、巻末の描き下ろしで泣かせに来ます。いや、そういうつもりで描かれたのかどうかは分かりません。分かりませんが、私は泣きました。目に溜まった涙が許容量を超えて、ボロボロこぼれ落ちてきました。飼い始めた当初の家族の苦労や、犬が嫌いで仕方なかったはずの作者の変化や努力が描かれています。 こんなん泣くに決まってるやろ…。 温かい家族に迎えられて本当に、この犬は幸せだと思います。詳しくは是非読んでみてください。

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