こんにちは。(@FurakkY)です。今日読んだ漫画は大石浩二さんの短編集です。正直なところ、読んでいて、まったく印象に残らない所も少なからずある作品集ですが、お値段はなんとたったの200円。ギャグ一色の短編集という訳ではなく、ほろりと来るお話も入ってます。この方は、トマトイプーのリコピンの作者でもあります。このブログでは1巻と2巻の感想を書いていますので、よろしければご覧ください。
短編集のメインは中2神アッテーナ。神様です。
出典:中2神アッテーナ大石浩二短編集
この短編集のメインがこの漫画です。全139ページの内、ほぼ3分の1(42ページ)をこの漫画が占めています。このメインの作品を読むためだけに200円払っても、個人的には全然惜しくないと思えました。内容を簡単に説明すると、中森さんは実は神様です。上條倫太君が通う中学校に、転校してきた彼女と倫太君の学校生活を描いたギャグ漫画です。どう見ても中森明菜さんをもじった名前に見えるのは、きっと気のせいではないはず。
実際に読んでいただけると分かりますが、ボケとツッコミの密度がとても濃いです。それと、やたら進研ゼミを推してきます。進研ゼミに対する異常な信頼感を感じさせます。子供の頃、私も進研ゼミをやっていましたが、理科の実験に関連した付録が楽しみでした。それと、何故か入会後も自宅に送られてきた進研ゼミ漫画。進研ゼミをやれば、勉強も恋愛も部活もうまくいくという安定の内容でした。今どうなってるのかな?私、気になります。
やっぱり集英社はアンケートの結果に厳しいらしい。
出典:中2神アッテーナ大石浩二短編集
その後、なんやかんやあって別れの時を迎えるふたり。倫太君は記憶を消されてしまいますが、別れ際「また会えますか?」と問います。それに対する答えは、「読者アンケート次第。」生々しい。そしてメタイ。トマトイプーのリコピンでも、同じ様な事を作中で大石さんはおっしゃってます。集英社のアンケート至上主義という姿勢がうかがえます。もちろん、実際他社と比べてどうなのかは分かりませんが、これは私が子供の頃から頻繁に聞く話でした。
他の収録作品も少しだけ紹介します。全編やっぱりギャグ漫画。
中2神アッテーナ以外の収録作品も少しだけ紹介して、この記事の締めにします。目次はこの様になっております。
出典:中2神アッテーナ大石浩二短編集
中でも、特に印象に残ったのが氷上布武。それから、未来への跳躍。氷上布武はオリンピックを目指して、フィギュアスケートに打ち込む男女3人のお話です。ヒロインのトーコは才能にあふれ、将来のオリンピックは間違いなしと言われていましたが、病によりスケートを続けられなくなってしまいます。その後のトーコと信介とのやり取りが心を揺さぶります。単なるギャグ漫画ではないイイ話になってます。
次に巻末に収録されている未来への跳躍。一見、島耕作的なサクセスストーリーを読みきり漫画にしたものかと思いきや、(絵柄も意識して寄せてる感じがするし、)思っていた方向とは全く別方向で成功を収める…というオチです。そして、ベタだけど面白かった天才編集者周平のワンシーンがこれ↓
出典:中2神アッテーナ大石浩二短編集
「一時の感情で、世に出るべき才能を逃すことは編集者として、一番の悪だと思ってます。(キリッ」カ、カッケェー!!と思わせておいて、実は持ち込みに来た人が怖くて断れなかっただけという場面です。漫画家とは思えないほど見た目が怖い人って実際にいますよね。例えば…
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